2011年6月15日水曜日

東京書籍と扶桑社の中学校歴史教科書の比較

私は予てより、観音寺市の中学校で使用されている、東京書籍の歴史教科書の嘘を、市議会議員や中学校の校長先生や教頭先生に訴えておりました。

しかし、市議会議員も校長先生たちも、ほとんどが無関心であることがわかりました。
これでは、いつまで経っても子供たちが日本を好きになり、誇りを持つことができません。

そこで、父兄の皆様にいかに東京書籍の教科書が巧妙に偏向した反日自虐史観で書かれているかを知ってもらいたいと思い、扶桑社と東京書籍の内容の比較をした、小冊子を子供たちに配布することにしました。

以下がその資料です。




平成23526

父兄の皆様へ



子供たちに良い教科書を選んでください

(東京書籍と扶桑社の比較)



前略



突然このような文章を差し上げることをお許しください。

 申し上げたい事は、中学の歴史教科書の事であります。

現在、観音寺市の中学校で使われている東京書籍の歴史教科書は、外見は普通の教科書ですが、中身はとんでもない事が書かれています。

東京書籍だけを読めばなかなか分かりませんが、他の教科書、例えば扶桑社の教科書と読み比べる時、東京書籍がいかに巧妙に偏向した反日自虐史観で書かれているかが分かります。また逆に日本の良いところ、誇るべきところが書かれていません。
 

これから、その実例を扶桑社と比較しながら、いくつかその例を挙げます。

お子様の教科書を手にとって、ぜひ問題の部分をご覧ください。

    
        


←東京書籍
→扶桑社










       (ともに平成17年検定済み、平成22年出版です)
                                                                                                           




                            




1:蒋介石が、人物索引で「た」行にある

東京書籍の221ページ、人物索引で『蒋介石』(しょうかいせき)を探すと、「さ」の行に無く、「た」の行に載っております。


本文(p.186)を見ると、その理由が分かります。


蒋介石の名の上に中国式で「チャン・チェ・シー」とルビを振っています。中国式で「チャン」だから「た」行にあると云う事です。



これでは、蒋介石を中国語で「チャン・チェ・シー」と読めない中学生は、索引で蒋介石を探すことができません。中学生に限りません。おとなでも『蒋介石』を「チャン・チェ・シー」と読める日本人は一体何人いるでしょうか。



 同じ中学の歴史教科書である扶桑社の『新しい歴史教科書』では、ちゃんと『蒋介石』が「さ」行にあります。これが日本の普通の教科書だと思います。




東京書籍p.221                                                                                       扶桑社p.228
                                                                                        




  『蒋介石』を『た』行に載せて、『さ』行に載せない東京書籍は、果して日本の教科書でありましょうか。
 
 「蒋介石」だけではありません。他にもあります。

「李舜臣」、「李参平」は『あ』行にあり、「袁世凱」は『や』行に載せています。

 韓国語で「李舜臣」を「イスンシン」、「李参平」を「イチャムピョン」と読める日本人が何人いるでしょうか。
 
中国語で「袁世凱」を「ユワンシーカイ」と読める日本人は果たして何人いるでしょうか。いわんや中学生においておや。(下図)


東京書籍の[あ]行と[や]行の索引 p.221


 










東京書籍は、おかしいを通り越して、異常としか言いようがありません。

また、文部科学省は一体何をしているのでしょうか。

文部科学省が教科書を検定合格させるという事は、日本政府がその教科書にお墨付きを与えるという事です。このような教科書を日本政府が公認しているという事は、まさに恐るべき事であります。

知らない所で、とんでもない事が行われています。

2:朝鮮水軍の英雄・李舜臣と、日本海軍の英雄・東郷平八郎元帥

東京書籍は87ページにおいて、秀吉の朝鮮侵略の所で朝鮮水軍の李舜臣の名を本文に載せ、更に彼の銅像の写真を載せております。



東京書籍 p.87


























   

 
ところが、日露戦争の所では、日本海軍の英雄である東郷平八郎元帥の説明が一切ありません。名前も無ければ、写真もありません。



そもそも、東京書籍の教科書には日露戦争の記述が3行しかありません。(下p.158)

  (左)東郷元帥が載っていない
     東京書籍p.158







 
 
まず李舜臣について、東京書籍の本文の文章からしておかしい。(前ページ)

本文:『朝鮮南部では、李舜臣の水軍が日本の水軍を破り、日本からの補給路をたちました』(p.87
 
本当に「日本からの補給路を断った」のなら、日本軍は朝鮮半島で餓死している筈です。しかし、小西行長、加藤清正らは無事に日本に帰っています。

また、確かに李舜臣は初め日本水軍を悩ませますが、後半は日本水軍に押され、最後は露梁海戦において日本水軍の鉄砲隊に狙撃されて戦死します。
 
李舜臣は、韓国の歴史では英雄でありましょう。しかし、日本史また世界史においては、それほど重要な人物とは言えません。李舜臣は歴史の流れを変えるほどの人物とは思われません。(文禄慶長の役は秀吉の死で中止になった。)
 
それに反して、東郷元帥は歴史の流れを決定的に変えた人物であります。

日露戦争の日本海海戦において、当時最新鋭といわれたロシア・バルチック艦隊を撃沈すること21艘、捕獲5艘、自沈5艘、遁走6艘、ウラジオストク港へ到着3艘のみ。東郷元帥は見事バルチック艦隊を壊滅せしめております。
 
一方、日本側の被害たるや、小型水雷艇3艘の沈没のみ。

戦死者は、ロシア海軍 4,830名、 日本海軍 117名。

世界海戦史上まれに見る完全勝利を収めました。

 もしもこの一戦に敗れていたら、日本はロシアの領土になり、日本が地球上から消滅していた事でしょう。まさしく東郷元帥は、日本救国の英雄であります。

また、世界史においても、コロンブスから始まった白人による世界の植民地支配。それが完成しようとした最後の土壇場において、明治維新後わずか38年しか経っていない小国日本が、当時世界最強といわれた軍事大国ロシアを撃ち破り、白人による世界支配の歴史をひっくり返しました。
 

有色人種は白色人種に絶対に適わないという迷信を打ち砕き、白人支配に苦しんでいた植民地の人々に自信と希望を与え、アジア・アフリカ独立運動の最初のきっかけを作った東郷元帥。彼の名前は世界中に響き渡りました。
 
東郷元帥は、まさしく世界史の流れを変えた歴史的人物です。

二人にこれだけの違いがあるにもかかわらず、東京書籍は、朝鮮の李舜臣を載せて、日本の東郷元帥を載せません。
 
東京書籍は、日本の子供達に、

「韓国の英雄、李舜臣を教えなさい、しかし、日本の英雄、東郷元帥は教えるな」

との方針で教科書を作った、としか思われません。
 
これでは、日本の教科書ではなく、韓国の教科書です。
 
しかるに、扶桑社では、日本海海戦と東郷元帥の活躍を1ページのコラムを使って説明しています。秋山真之参謀の名も載せています。(下)




     東郷元帥を載せている扶桑社p.169


東京書籍と扶桑社と、どちらが日本の子供達に良い教科書でありましょうか。
                       

 


3.日本神話を載せない東京書籍


 東京書籍は日本神話を載せていません。 

もちろん、天照大御神(あまてらすおおみかみ)や、初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)を載せていません。 

 一方、扶桑社はきちんと日本の神話を紹介しています。(下図)



    扶桑社の日本神話のコラム p.46,47

  
  天照大御神を教えなければ、伊勢神宮を子供たちにどう教えるのでしょうか。 

 初代天皇の神武天皇を教えなければ、211日の建国記念日を先生は子供たちに何と説明するのでしょうか。



 また、天孫降臨の地、九州の日向高千穂から奈良の大和に移られた神武天皇の東征を教えなければ、東征の折、神武天皇の道案内をしたといわれる三本足の八咫烏(やたがらす)も教えることもないでしょう。 

そうであれば、サッカー日本代表選手達がユニフォームの胸に付けている八咫烏(やたがらす)を先生は子供たちにどう教えるのでしょうか。

 一方、扶桑社は、神武天皇と日本神話をコラムで紹介しております。

 八咫烏』(上)                      扶桑社のコラム p.30                 『神武天皇の東征伝説』(左)



 













       



  

 しかし残念なことに、扶桑社さえも、大事な事を教えません。



日本が、世界で一番古い国



 日本は、初代神武天皇が天皇に即位されてから、今年で2,671年。

イギリスは、1066年ノルマン征服王が即位してから945年。

アメリカは、1776年の独立宣言から235年。

中華人民共和国は、1949年建国から62年。



日本の皇室が、世界で一番古い王室



 日本の今上陛下は、125代目。

 二番目に古い王室は、デンマークで、女王マルグレーテ2世は54代目。

 三番目に古い王室は、イギリスで、エリザベス女王は40代目。

 四番目に古い王室は、スエーデン、ストックホルムで毎年行われるノーベル賞授賞式でメダルを授与するカール16世グスタフ王は23代目。

こういう事こそ、日本の子供たちに教えなければならないと思います。

<参考>  アメリカの教科書に載っている日本神話
 
アメリカは、中等用教科書に日本神話を載せています。
                       アメリカ中等教育用社会科教科書、エドワード・R・コレブソン他 著 
『アフリカアフリカ世界 その文化的理解』 第四章 日本史概説



このままでは、日本の中学生は日本の神話をアメリカの中学生に教えてもらわないといけない、というトンデモナイことになります。



(アメリカ教科書の訳)

『 日出づる国

「ジャパン」と言う国名は、太陽の出る所と言う意味の「漢字」からきている。この国名を使うことによって、シナ人は日本列島が支那の東に位置する事を言ったのもである。このために、日本はしばしば「日出づる国」と呼ばれてきた。それに日本人は、自分たちの国を「にほん」、「にっぽん」、と発音する。その為アメリカ人は、時に日本人を「ニポニーズ」と呼ぶことがある。



 神々の国

 日本の子供たちは、学校で次のように学んでいる。イザナギという権威ある神が、その妻イザナミと共に「天の浮橋」に立った。イザナギは、眼下に横たわる海面を見降ろし、やがて暗い海の中に、宝石をちりばめた矛(ほこ)を下した。その矛を引き抜いた時、矛の先から塩の雫(しずく)が落ちて固まって次ぎ次に島となった。神話によると、このようにして日本が誕生した。 



またこの神話によると、イザナギの神は多くの神々を生み、その中の一人に太陽の女神(天照大御神)がいた。女神は、孫のニニギの尊(みこと)を天の国(高天原)から地上に送り、新しい国土を治める事を命じた。ニニギの尊は大きな勾玉(まがたま)と、聖なる剣と、青銅の鏡の三つを持って、九州に降り立った。



これらは、ニニギの尊の祖母(天照大御神)から送られた物であった。この三つの品物は、今日もなお、天皇の地位の象徴となっている(三種の神器)。



ニニギの尊には神武という孫があって、彼が日本の初代の統治者(天皇)となった。それは、キリスト紀元前660211日の事であった。



 何百年もの間、日本人はこの神話を語り継いできた。この神話は、日本人も、天皇も国土も、すべて神々の御心によって作られたという事の証明に使われた。



現在のヒロヒト天皇は、神武天皇から第124代目に当たると言われる。

かくして日本の王朝は、世界で最も古い王朝である。』

(注:今上陛下、明仁(あきひと)天皇は、125代です)


“ AFLO - ASIAN  WORLD  A cultural understanding” Edward R. Kolevzon , Allyn &
 
Bacon,1978   p.17 18 )名越二荒之助『世界に生きる日本の心』展転社 p.1618


5.聖徳太子の言葉を載せない東京書籍 

 聖徳太子は、小野妹子を遣隋使として支那の隋帝国に送った時、 

日出(ひい)づる(ところ)天子(てんし)(しょ)日没(ひぼっ)する(ところ)天子(てんし)(いた)(つつが)()や』 

という手紙を持たせました。隋の煬帝はこの手紙に激怒したと言われています。 

この言葉は、隋帝国に対する日本の対等外交の宣言であります。 

この言葉は、日本の子供達に教えなければならない言葉であります。
 

しかるに、東京書籍はこの言葉を教科書に載せておりません。



                東京書籍 p.33
 東京書籍は、日本が昔から、立派な独立国であったことを教えたくないようです。

一方、扶桑社の教科書はこの聖徳太子の言葉をちゃんと載せております。


  扶桑社 p.36

東京書籍と扶桑社、どちらが日本の教科書でしょうか。


6.遣唐使を廃止した菅原道真を教えない東京書籍



 衰亡する唐からは何も学ぶべきものは無い、また遣唐使で多くの命が失われた過去を考えるに、得るものより失うものの方が大きいとして、遣唐使廃止を献策した菅原道真を、東京書籍は教えません。



            東京書籍p.42

             
            
                                     扶桑社p.56


 そもそも、菅原道真は、天神様として太宰府天満宮、北野天満宮、湯島天神など全国の天満宮に祭られて、国民に親しまれています。



受験シーズンになると、学問の神様、菅原道真にあやかろうと、全国各地の天満宮や天神様に受験生や親たちが押し寄せます。

 (ちなみにカンコー学生服は、学問の神様「原道真」→「菅公」から来ているそうです。)



このように私たちの生活に根差した歴史的人物を教えることによって、日本の歴史が、昔から今までずっと続いている事を子供たちに実感させる事が出来ます。



そういう人物を教えない事は、身近にある神社仏閣や庶民信仰の歴史や伝統文化を日本の子供たちに教えないという事です。

 このような東京書籍の編集方針は、明らかにおかしいと思います。



7.扶桑社が載せているが、東京書籍が載せない歴史的人物と事柄

教科書に載っている人物の数を、人物索引の数で比べてみます。
     東京書籍 :150人、    扶桑社  :262

東京書籍に登場する人物は、扶桑社に比べて100人も少ない。あまりにも登場人物が少な過ぎます。

 以下、扶桑社には載っているが、東京書籍が載せなかった歴史的人物や事柄の例をいくつか挙げてみます。

   神武天皇、孝明天皇、明治天皇、昭和天皇ほか、が載っていない

  神武天皇を語らずに、211日建国記念日が説明できるのでしょうか。
孝明天皇を語らずに、幕末の尊皇攘夷運動を説明できるのでしょうか。
明治天皇を語らずに、江戸幕府はいったい誰に大政奉還したのでしょうか。
明治維新の項でも、明治天皇の名前が出てこない。
  天皇・上皇・皇子の登場人物数
    東京書籍  9人      扶桑社   23

 「仁徳天皇陵」について
 また東京書籍は、ピラミッド、秦始皇帝陵とともに世界の三大古代帝王陵の一つと称される、大阪堺市にある「仁徳天皇陵」の写真を「大仙古墳」として「仁徳天皇陵」の名前を使っていない。P.25

②:亀山上皇を載せない

日本の国難、元寇で蒙古が襲来した時、「わが身に替えて国を守りたまえ」と伊勢神宮に「敵国降伏」の祈願をした亀山上皇の話を書かない。

③:忠臣蔵の大石内蔵助を載せない。                                      

映画テレビでおなじみの忠臣蔵、日本人を泣か
せる大石内蔵助を東京書籍は載せない。

     (上)扶桑社は、大石内蔵助と忠臣蔵を1ページのコラムで紹介。P.114   




 
④:二宮尊徳(金次郎)を載せない


財政破綻した小田原藩家老服部家、同下野国桜町領の見事な財政再建は、今でも政治家や役人の手本でありましょう。

彼の道徳と勤勉は今も子供達の鏡です。もう一度、小学校の正門に二宮尊徳(金次郎)の銅像を据え直すべきです。
   教育の原点です。

     扶桑社は、二宮尊徳を1ページの
     コラムで紹介。P.115 (下)

⑤:吉田松陰、高杉新作、木戸孝允、勝海舟を載せない。

  吉田松陰を抜きに幕末は語れないし、松陰の弟子、木戸孝允(桂小五郎)、討幕運動の先駆け高杉晋作も欠かせないでしょう。でも彼らの名前が無い。坂本竜馬は本文に無く、欄外の写真のみ。
西郷隆盛を出すなら、勝海舟を出さないと江戸城無血開城が分からない。

⑥:東郷元帥、乃木大将、小村寿太郎を載せない。



日露戦争の英雄、東郷元帥と乃木大将の名前が無い。
 フィンランドに東郷ビールがあり、ポーランド、東ヨーロッパ、トルコ、そして中近東のイスラム諸国で子供の名前にノギ、トーゴーと付けるのが当時流行した世界的有名人の東郷元帥と乃木大将を載せない。

 また、ポーツマス条約を締結した小村寿太郎も載せない。

⑦:日露戦争に対する世界の声を載せない東京書籍

  東京書籍は 
 「日露戦争での日本の勝利は、インドや中国などアジアの諸国に刺激を与え、  日本にならった近代化や民族独立の動きが高まりました」(p.159

  と、日露戦争への良い評価をしておきながら、その文の後で
 「一方、日本が列強の一員となったという大国意識が生まれ、アジア諸国に対する優越感が強まっていきました。」
  と、日本の評価を否定的に締めくくります。

 さらに、東京書籍は、アジアの人々が、日露戦争をどう見たか具体的な声を取り上げません。これでは日露戦争が世界に与えた衝撃の強さが分かりません。
 一方、扶桑社は、アジアの人々の声を具体的に取り上げています。(下図)


 

 

                       扶桑社 p.168


 日本の先人たちの偉業がアジアの人々にどのように評価されていたのか、当然日本の子供たちが知っておくべき言葉です。

⑧:八田与一を載せない。(台湾では、今でも彼の慰霊祭が行なわれている)
     
       下図は、八田与一を載せる扶桑社 p.171



⑨:ユダヤ人を救った日本人、樋口季一郎と杉原千畝を載せない

     下図は、樋口季一郎と杉原千畝を載せる扶桑社 p.203



⑩:野口英世、長岡半太郎、湯川秀樹を載せない

世界に誇る日本の科学者、野口英世、長岡半太郎、湯川秀樹を東京書籍は載せません。扶桑社は載せています。

 東京書籍は、なぜ日本の誇るべき偉人達を子供たちに教えないのでしょうか。


8.日本のアジア解放を書かない東京書籍

 東京書籍は、195ページに於いて、日本が戦争に負けて、その後アジア諸国が独立に向かったと書いています。





                                                        東京書籍p.195


しかし,この東京書籍の記述は、歴史的な事実に反しています。

日本は、大東亜戦争(太平洋戦争)において、欧米列強の植民地であったアジアの5つの国と、1つの仮政府を独立させました。

イギリス領ビルマ(現在のミャンマー)        昭和18  81日独立
アメリカ領フィリピン             昭和181014日独立
自由インド仮政府 (代表チャンドラ・ボース)   昭和181021日独立
フランス領仏印安南王国(ベトナム)      昭和20年 311日独立
フランス領仏印カンボジア王国         昭和20年 313日独立
フランス領仏印ラオス王国           昭和20年 48日独立

日本の敗戦                  昭和20年 815

オランダ領インドネシア          昭和20年 817日独立宣言

日本政府は、インドネシアの独立運動家スカルノらと協議して、独立を昭和2097日に決めたが、日本の敗戦で間に合わなかった。
再度上陸してきたオランダ軍に対して、日本兵二千人は日本へ帰らず、インドネシアにとどまり、スカルノ達と共にその後4年半インドネシア独立戦争を戦った。そして、彼ら日本兵の半数以上が戦死した。


<戦中の新聞記事> 『新聞集成昭和編年史』 明治大正昭和新聞研究会  観音寺市立図書館蔵
【ビルマ独立】

                                       ↑
                           
                           ビルマ独立(現在のミャンマー)
                昭和1882日、東京朝日新聞 

   
  
                        
               ↑希望に燃ゆる新生ビルマ
                 昭和1882日、大阪毎日新聞


                                      ↑ビルマの日本への感謝
               昭和1882日、大阪朝日新聞



                 「フィリピン独立」

             
           比律賓(フィリピン)独立 
         昭和181014日、読売新聞


                     
            おめでたう比島(フィリピン)の独立
             昭和181014日、東京朝日新聞
【インド独立援助】


東条首相の帝国議会での
インド独立援助の演説
                昭和181027
大阪毎日新聞

                上の記事の拡大
                右から3行目
                「インド独立と解放の
ためあらゆる努力を尽くすべきことを重ねて厳粛に中外に宣言した」




                                    
      

                           
             チャンドラ・ボース主席の
               自由インド仮政府が独立
                昭和181022
                大阪毎日新聞


        【ベトナム・カンボジア・ラオスの独立】


               安南国(ベトナム)独立 
                昭和20312日
                   
大阪朝日新聞


                カンボジャ独立    
                昭和20312日    
                    大阪毎日新聞   



ルアンプルバン王国
                 (ラオス)独立
                 昭和20年4月12日
                  大阪朝日新聞


【インドネシア独立】 



東印度(インドネシア)独立を約束 小磯首相、帝国議会で声明
    昭和1998日、大阪毎日新聞



           東印度(インドネシア)独立準備委員会
                昭和2088日、ジャワ新聞

 
              インドネシア万歳 待望の独立     
                  昭和2089日、ジャワ新聞  
                               
 


 
             インドネシア共和国成立
            昭和20819日、ジャワ新聞

東京書籍の文章は、明らかな嘘です。 
日本が負けたからアジアが独立したのではなく、日本がアジアを独立させたのです。 
一方、扶桑社は、日本がアジア諸国を独立させた事をきちんと書いています。

扶桑社 p.206



  

    


参考:<アジア人の声>(この言葉は、東京書籍にも扶桑社にも載っていません)



『日本のおかげで、アジア諸国はすべて独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。

今日、東南アジアの諸国民が米・英と対等に話ができるのは、いったい誰のおかげであるか。それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあった為である。

 十二月八日は、我々にこの重大な思想を示してくれたお母さんが、一身を賭して重大な決意をされた日である。

さらに、八月十五日は、我々のお母さんが病の床に伏した日である。
我々は、この二つの日を忘れてはならない。』(ククリット・プラモート元タイ首相                                                      


              
                 

 
9.鹿鳴館時代の挿画

   
 東京書籍は、明治の鹿鳴館時代の挿画にフランス人の画家ビゴーの漫画を載せています。それは洋服を着た日本人の男女が鏡の前に立っている絵です。
 しかし、鏡に映った日本人の顔はサルになっています。(下図)p.155


                  東京書籍 p.155 

日本人をさげすむこのような漫画を中学生に見せる必要がありましょうか。
 一方、扶桑社は、ビゴーの絵でも、イギリス人が日本人を見殺しにしたノルマントル号事件の絵を載せています。(下図)

                                   扶桑社p.156



 
日本人をおとしめるサルの絵を載せて、日本の子供達にわざと劣等感を持たせようとする悪質な東京書籍に反して、扶桑社は、当時活躍した誇るべき日本人女性、津田梅子を1ページのコラムで紹介しています。



   津田梅子p.176(上)



                                             
                        扶桑社のノルマントル号事件
                       p.156(上)
ちらが日本の子供たちにとって良い教科書でありましょうか。

 東京書籍の不適切な個所は他にも多数ありますが、この辺で終わります。



10.おわりに

日本には現在9社の中学歴史教科書が出版されております。

    大阪書籍     自由社        日本書院新社、
教育出版     帝国書院       日本文教出版 
    清水書院     東京書籍       扶桑社

 今年は教科書の採択の年であります。来年から4年間、観音寺市の中学校で使われる教科書を選ぶ年です。
観音寺市の教科書は観音寺市の教科書採択委員会によって決められると聞いております。

以前、私が観音寺市の教育委員会に問い合わせたところ、前回、平成17年度の採択の時は、採択委員会は非公開で、その議事録は無い、とのご返事でした。
なぜ採択委員会が非公開なのでしょうか。 
また、なぜ議事録が無いのでしょうか。 
非公開で、かつ議事録が無いという事は、どういう話し合いで教科書が決められたか全く分からないという事です。 
皆様、これをどう思われますか。
どうか子供達の教科書の内容に関心を持っていただきたい。 
そして、どの教科書を子供に読ませるべきか、考えていただきたい。 
少しでもおかしいと思われましたら、ぜひ声を上げて頂きたい。 
PTA、学校、教育委員会、また市長、そして、教科書を採択する採択委員の方々へ、声を上げて頂きたい。

 間違った歴史を教えては、子供たちが可哀そうです。
 子供たちに嘘を教えてはなりません。
子供の教育は私たち大人の責任です。

                          敬具
768-0066
 観音寺市 昭和町 1-7-5
岡田 隆志





追伸:

私は、東京書籍に対して「南京事件」に関する重大な疑問について公開質問状を四回出しました。その公開質問状と回答のやりとりは、公平を期すためにインターネットで公開しております。

「東京書籍」と「公開質問状」の2つの言葉で検索すると、すぐ出てきます。


東京書籍がどのような回答をしてきたか、ご覧ください。

回答を見れば、東京書籍がどのような会社なのか、誠実な会社であるのか、そうでないのか、多少なりともお分かり頂けると思います。
                                                              匆々








              



 











                                                                                                                              



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